中国メーカーの登山用品を買った話

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チタンストーブ Fire-Maple FMS-116T

いわゆる中華ストーブの定番、Fire-Mapleのチタンストーブを買って数年経つ。これは台北の登山用品店で3000円前後で購入した。台湾当局の検定を通過したという証紙が貼ってあったので台湾で使う分には安心で、日本で使うのはat your own riskということだ。この証紙が空気取り入れ口に貼ってあったので使う前に必ず剥がさなければならない。

www.fire-maple.com

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きっちりとした出来で、たまにハンドルが外れる以外の欠点はない。外れた場合はペンチで修正してから差し込めばよい。公称重量は48 g。

 

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 ゴトクがちょっとガタつくけどあまりに気にならない。

 

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ハードケース付属。中でガタつかないよう工夫されている。

 

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説明書は英文と中文。

 

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 ネタで買ったつもりが普段使いになった。点火装置はないのでライターを忘れずに。amazonヤフオクでもよく見かける。

 

ヒートエクスチェンジャー付きアルミコッヘル Fire-Maple FMC-XK6

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 同じくFire-Mapleの熱交換器付きコッヘル。こちらは、ebayで送料込み2000円程度だった。見ての通りDUGのHEAT-1とそっくりで違いは蓋の形状と材質くらい。おそらくこれのDUG向け仕様がHEAT-1なのだろう。ということは、HEAT-1と同様にストーブとの組み合わせによって一酸化炭素が発生するという問題がありそうだが、特に記載はない。OLI campという会社からは、先ほど紹介したチタンストーブならびにこの鍋と思われるコッヘルが発売されているけれども、そちらにも特に注意書きはなさそうだ。とにかく、このシリーズの鍋やヤカンを使う場合は、絶対に室内で使わないようにしたい。テントでもやばいし、雪洞なんてもってのほか。

www.fire-maple.com

 

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ものは大変よい。きっちりかっちりしていて安っぽさなんて感じさせない。見やすい目盛りもある。

 

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シリコン樹脂製のフタはガチャガチャ音がしなくて良い。蒸気抜きの穴が開いている。

 

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熱交換器。効果はよくわからない。FMS-116Tの形状から判断するとあまり相性はよくなさそうだし、一酸化炭素の発生もあるのだと思う。当たり前だけど、冷めるのも早いよね。

 

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台風集熱だそうです。

 

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タグ。「適用範囲:極限探検」とある。

 

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極限探検の様子。嘘。三段山。中身はマルちゃんの袋ワンタン。Fire-Mapleサイコー。この組み合わせで5000円。むやみにお湯沸かそう!外で

www.maruchan-wantan.jp

 

Mint 13 (Maya) あるいはUbuntu 12.04 LTSにSigrokとPulseviewを入れる話

Screenshot-PulseView

24 MHz 8 channel USB logic analyzer

Ebayでロジック・アナライザを手に入れた。USBでPCにつないで使う格安品だ。「24 MHz、8 channel」で検索すると大量に出てくる。ところが、この製品には肝心のソフトウェアがついてこない。実はこれはとある会社の製品のクローンで、PC側のソフトウェアは、それ用のものをその会社からダウンロードしろというシロモノなのだ。

DSCN3903

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 ところが、Sigrokというオープンソースの信号処理ソフトウェアがこのハードウェアに対応している。しかもファームウェアまでオープンソースで用意してくれている親切さである。おそらく元から載っているファームウェアもいろいろとアレなのだろう。とにかく、これを使わない手はない。

https://sigrok.org/

Siglok / PulseviewをMint 13にインストールする

残念なことに、Ubuntu 12.04のリポジトリにあるSigrokは古く、肝心のGUIであるPulseviewが載っていない。使うためには自分でビルドする必要がある。ビルドの仕方はSiglokのwikiに記載されているので、基本的にはこれに従って行うのだが、エラーが出る。

http://sigrok.org/wiki/Linux

そこで、以下のページを参考にする。

Sigrok on Ubuntu 12.04 with USB Logic Analysers » Kelvin’s Thunderstorm

まず、libusbをビルドして更新する。

sourceforge.net

その後は、sigrokのwikiの順番にライブラリをビルドしていけばよい。しかし、何故かgit cloneでファイルを持ってくるとビルドできないので、次のページからtar.gzをダウンロードする。

http://sigrok.org/wiki/Downloads

手順は、

  1. apt-get でビルドに必要なパッケージ(ここのInstalling requirementsに書いてある)をインストールする
  2. tar.gzを解凍する
  3. 解凍して出来たディレクトリに移動する。
  4. $ ./configure
    $ make
    $ sudo make install

である。これをライブラリごとに繰り返す。tar.gzにautogen.shは入っていないので実行しない。ライブラリごとにapt-getでパッケージを入れていかないとビルドできない。ただし、pulseviewは以下のようにする。

$ cd pulseview
$ cmake .
$ make
$ sudo make install

ファームウェアは、

http://sigrok.org/wiki/Downloads

から"prebuilt firmare"を持ってくる。解凍したら /usr/local/share/sigrok-firmware にスーパーユーザでコピーする。

 その他、以下のページを参考にした。

suz-avr.sblo.jp

yoshi-s.cocolog-nifty.com

しまなみ海道へ行った話

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しまなみ海道へ走りに行った。見るもの全てが珍しく、道路はおおよそ快適、食べ物は美味しいと北海道から出かける価値は十分にある。

自転車をどうするか
輪行
空港から目的地までの移動が煩雑だし、観光の邪魔にもなるので真っ先に選択肢から外した。
宅配便
運賃だけで相当の出費、それに輸送資材が加わる。長期の滞在か、自分の自転車で走ることに重きを置かないのであれば、飲食代に回したほうが旅行が充実するだろう。
レンタル
最も現実的な選択肢。しまなみ海道のレンタル自転車はかなり充実していて、一般的な観光地のレンタル自転車よりはかなりスポーツ車的な自転車を貸し出している。とはいえ、ロードバイクを借りることが出来る場所は限られている。つまり、ドロップバーにこだわらなければ選択肢が増える。ブリヂストンのCYLVAやORDINAのクロスバイクををよく見かけた。

借りてみた
今回利用したのは尾道のGIANTストア。ロードバイクに限って今治店での乗り捨てが可能(要予約、手数料別途)。ただし、ロードバイクは台数が限られている。良い自転車ほど台数とサイズが少ないと見て良い。


貸してくれるもの

  • 自転車本体(ライト・テールランプ付き)
  • ヘルメット

持たせてくれるけど使ったら有料なもの

  • 予備チューブ(二人で1本だった)

貸してくれるそうだけど別途料金が必要な上に、数に限りがあるもの

  • 携帯ポンプ

ということなので、

  • 携帯ポンプ
  • タイヤレバー
  • 予備チューブかパッチ(2人で1本は不安!)

は持って行ったほうが安心だ。予備チューブだけ渡されても「これでどうしろと?工具は?」って思うよね。出張修理サービスの連絡先などが書いてある紙を渡されたので、そこに依頼せよということなのだろうけど、時間がかかることには間違いがないので工具とポンプは絶対に持って行ったほうが良い。ライトは光量不足なので日没に備えて自前のものを用意するともっと安心だろう。持ち込みのビンディングペダルは手数料なしで取り付けてくれた。

借りた自転車の実際

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GIANTの完成車の下位グレードにはTEKTROのブレーキが付いていることをあらかじめ知っておくと幸せかもしれない。さらに、下位グレードは補助ブレーキレバーが付いているので、持ち込んだアレコレが取り付けれられない可能性がある。借りた2台のうち1台はボトルケージが変形していた。おそらくペットボトルを取り付けるために曲げた不心得者がいたのだろう。自転車の状態にはそれ以外の問題はなかった。タイヤは25Cがついていた。運良くカーボンバイクを借りられれば特に不満はないと思う。サドルバッグを含め、何かを収納できるものは一切ついていないので、ジャージのポケットに収納するかバックパックなりウエストバッグなりを用意する必要がある。

giant-store.jp


他の選択肢
PA091527 同じ場所にあるホテルサイクルは、宿泊者にCOLNAGOのロードバイクを貸し出す。乗り捨て不可能なので戻ってくる必要がある。携帯ポンプ付き。サドルバッグがついていたのでチューブと工具もあるのだろう(要確認)。このホテルは自転車乗り向けに特化しているので面白い(後述)。

しまなみ海道
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コース上のアレやコレやについては、いろいろなリソースがあるので割愛する。舗装上の青い線をたどれば自動的に今治駅に到着する。途中でみかんを買ったりすると幸せになるので、ジャージのポッケだけでなんとかしようとすると寂しいかも。
しまなみ島走BOOKはお薦めなので手に入れておこう。

今治の風呂
GIANT今治店のシャワー(有料)を借りようとしたら、駅のそばにある温泉、キスケのゆを教えてもらった。自転車乗りの優待があって、タオルを貸してもらえる。仮眠も出来るみたい。この温泉は利用価値が高い。

www.kisuke.com

giant-store.jp


今治から尾道までどうやって帰って来るか

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今回は今治駅から尾道駅まで直通のバスを使った。本数はあまり多くない。つまりこのバスの時刻に行動のすべてが支配される。このバス、なんと前輪を外すだけで自転車を持ち込める。あまりお金をかけずに工夫で乗り切っている感じで楽しい。自転車の持ち込みは要予約。

onomichibus.jp



尾道の自転車乗り向け複合施設U2にあるHOTEL CYCLE
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大変に良い。凄く良い。屋内に自転車停め放題。部屋にも持ち込み放題。でも部屋暗い。凄く暗い。ヘッ電いるくらい暗い。でも超おしゃれ。お呼びでない感あるくらいおしゃれ。
だから朝食は自転車乗りの正装で行こう。なんと館内ににIngressのポータルがある。

www.onomichi-u2.com

自転車で増毛に鮨を食べに行った話

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自走で増毛に鮨を食べに行った。

妹背牛までは、神居古潭の自転車道と市道を使って交通量の多い道路を避けた。妹背牛セイコーマートからは道道94号線を通った。道道によくある路肩いっぱいあるグレーチングが鬱陶しいので、北竜橋までは平行する町道を行った方が良かったかもしれない。セイコーマート妹背牛店から、増毛のセイコーマート舎熊店までは46 kmにわたってコンビニがない。ただし、国道275号線との交点には農協があったと思う。とにかく妹背牛セイコーマートは貴重なのでここで最後の仕入れをしよう。北竜を過ぎると自販機も無いと思ったほうが良い。

 

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道道94号線は国道275号線を越えるとほとんど何も走っていない。トンネルは一見頂上のようだが、実はは上りが続く。

 

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増毛町に入ってから市街までおおよそ30 km。海が見えてもなかなか分岐にたどり着かない。食べ物と水は多めに持って行こう。ここから急に風が強くなった。日本海側に入ったのだ。

 

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 増毛駅すぐ隣りの「寿し忠」で並。巻物は1個食べた後。中身はエビだった。以前から気になっていたのだが土日はやっていないことが多い。地元の人相手の穴場。

留萌まで移動して、お勝手屋 萌 で国稀酒粕ロールケーキとアワビ最中をおみやげに買った。両方ともお薦め。駅で自転車をばらして輪行で帰った。留萌本線は、留萌増毛間の廃線を控えて混雑気味だった。来夏は輪行をするには混んでいるかもしれない。

増毛で観光をするのなら早朝に出るか、増毛から輪行したほうが良いだろう。時間が取れなくて増毛の中村屋製菓に寄れなかったのが残念。

鷹栖のパン屋「月のうさぎ」

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鷹栖町のパン屋、月のうさぎに行って来た。自転車で。

Google Mapでは正しい位置が表示されない。

鷹栖峠へ向かうと左手に見える。店先へは砂利道。

 

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 チョコバナナと丸い食パンを買った。この丸食おすすめ。チョコバナナはその場で食べた。うまい。

 

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台湾行2014 台北で電子部品屋と山道具屋に行く

台湾の秋葉原と言われている光華商場界隈。でも光華數位新天地って完成品ばかりであまりおもしろくない。でも「光華國際電子廣場」は本当に面白い。なんといってもここには電子部品店がある。おすすめは「祥昌電子」と「良興電子」。電子部品の他に工具やキットを扱っている。正規品のArduinoをここで買うメリットはあまりないと思うけど、安価な互換機を購入することが出来る。良興ではMega用のシールドを、祥昌ではLeonardo互換機を買った。他にもDealextremeで見かけるようなセンサモジュールを見かけた。両店ともクレジットカードで決済ができた。

 

MegaのプロトシールドはNT$ 200。

 

Leonardの互換ボードはNT$ 480。

 

太陽電池で動く常夜灯の組み立てキットはNT$ 310。

 

山道具屋は城市綠洲台北店へ行った。山道具の他に自転車も扱っている。実は自転車屋として見に行ったのだけど、いまいちおジャンクな用品がなくて残念だった。というのは台湾の自転車屋はGIANTの看板を掲げていて、用品がTOPEAKしかなかったりすることが多いのだ。ここのジャージや小物は手頃なものが多い。

 

買ったのはこれ。中国製のチタンストーブでNT$ 1030。ヤフオク楽天でもっと安くてに入るかもしれない。台湾当局の認証を示すシールが貼ってあった。ここの店員さんはとても親切だった。英語が通じる。

台湾行2014 台北でIngressをする

Ingressを田舎ですると捗らない。離れ離れの数少ないポータルを車で奪い合うガソリン浪費ゲームと化している。徒歩と自転車ではレベル4から全く上げられないので大遠征をした。

桃園機場についたらすぐに中華電信か台湾大哥大のカウンターに寄ってSIMを買おう。今回もセットアップまでやってくれたのですぐにプレイできた。空港にもポータルは複数あるので早速ハック。

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空港からはバスがおすすめ。高速道路を降りたらすぐに再開しよう。スキャナに現れるポータルを手当たり次第にハックすればよい。中立ポータルも目立つのでレゾネータを刺すことも出来る。路線バスの速度ならペナルティにもならない。とにかくポータルだらけなのだ。

 

街中ポータルだらけの理由の一つは変圧器。台北市内の変圧器は地上に生えていて(電線地下化されているのだ)、一つ一つに絵が描いてある。なんと手書きで全て違うのだ。数があまりにも多すぎるのか、ろくにリチャージされずに立ち枯れしている。

台北の街中で歩きスマホをするのはいろいろと(交通事情的に)問題があるので、APを稼ぎたいのなら公園に行くと良い。林森公園と隣の康楽公園は規模こそ小さいがポータルが多数ある。レゾネータが中途半端に刺さったポータルや中立ポータルばかりでリンクは貼られていない。夜は激戦区なのかもしれない。平日の昼間は空いていて、日本人駐在員が子供を遊ばせていたりと全く不安はない。ただし、日本人相手の歓楽街が近いこともあって公園から離れるとマッサージの客引きがいる。昼間でも。ここでは1時間程度でレベル4からレベル6になった。ポータル間の距離が小さいので多重CFを張ったりとじっくり楽しめた。

この後、中山公園とそれに連なる中山美術公園、新生公園と回ろうと思ったが途中で飽きてしまった。ポータルは掃いて捨てるほどあるのでまじめに取り組めばその日のうちにレベル7に行けたと思う。他にも、大安森林公園はレジスタンスの一大ファームっぽかった。228紀念公園にはミッションもあったと思う。

台北のIngressはかなりの激戦区らしくて、雙連のMRT駅や馬偕医院付近では、キャプチャしたポータルをすぐ破壊されたりとか、スキャナを見る度にリンクが増えたりと田舎ではなかなか出来ない体験をした。

ホテルの玄関にもポータルがあって、部屋からハックできた。やはり激戦区らしく、部屋からハックするためにマルチハックを入れておいても、帰ってきたら色が変わっていて、色が変わっていなかったらオーナーが代わっているような有り様だった。

追記

台北でのIngress体験の記事が最近相次いで公開されたのでリンク。

https://plus.google.com/+Hanahananeko/posts/VSqhLSRyure

仕事で滞在されているそうで現地事情に詳しい。

http://dime.jp/genre/165869/

現地にレベル上げに行った記事。