3Dプリンタ ANYCUBIC i3 MEGAを買った話 購入篇
はじめに
10連休に何かしたいとういうことで3Dプリンタを買った。なにか出力したいものがあった訳ではなくて、機構部品がいっぱいのメカニカルなキットを組んでみたいというのが最初の動機だったのだが、Aliexpressをさまよっているうちに半完成品を買ってしまった。
機種選定と購入
最初は組み立てキットを買うつもりだったのでアクリルフレームはやめようとかいろいろと考えていたのだけれど、たまたま見かけたこの記事に出ていたANYCUBIC MEGA Sが気になった。評判が良いとある。いろいろ調べているうちに組み立てそのものよりも道具として使えることのほうが大事なような気がしてきた。場所ふさぎのゴミができても困るのだ。
note.mu調達先はあえてAliexpressとした。そのほうが面白そうだから。検索してみたところ、ユーザも多そうで印字品質も悪くないようだ。別にSじゃなくてi3でも良さそうだということで買ったのはこれ。
www.aliexpress.com僕が買ったときはセール期間で本体価格が19,347円、送料が7,102円、合計が25,500円とかなり不可解な計算となった。これは本体同包のフィラメントにさらに一巻き突いてくるセットの値段なのでとてもお得。でもフィラメント1kgはかなり使いでがあるし、色も選べないので別に買っても良いと思う。付属のフィラメントは白で追加のフィラメントは黒といった無難な色が来た。発送は極めて迅速で、Aliexpressの出品業者にあるまじき速さで発送された。
Aliexpress上のANYCUBICの送料は時々変わるようだ。オーダー直後に送料が値下げになったので一度キャンセルした。この時先方の担当者とやり取りをしたのだが話はスムーズに進んだ。余談だけどAliexpressでofficial storeを名乗っているからといって製造元が運営しているとは限らないという話がある。ここは大丈夫そう。
そして到着
連休に備えて早めに頼んだら4月上旬に届いてしまった。箱に乗せてあるのは30 cm定規。
箱を開けるとこんな感じ。置き場所が心配になってきた。
雪の上に置き放題の登山用保温コップをつくろう
山スキーでどんなコップを使っていますか?シンプルなチタンのコップはとても軽いけど、すぐ冷めるし雪の上に置けないし。保温マグカップは重いしかさばるし高いし。などと思っていたら、食品用のスクリュー容器に自作の断熱材をかぶせるという流儀があるらしい。コジーと呼ぶそうな。というわけでダイソーで材料を探そう。
320 mLのネジ式容器。2個入り。コップのような形状のものは珍しく、これがないと始まらない。見ての通り重ねることもできる。
この容器はなかなかのスグレモノで、フリーズドライのスープや味噌汁を2個収納して蓋を閉めることができる。しかも容量の目盛り付き!
裏がアルミのレジャーシート。色や柄が各種あるので好きなものを選ぼう。余ったら山で使う座布団に使えて重宝。他にダクトテープが必要。工具はカッターナイフ。サークルカッターがあればなお良い。サークルカッターはダイソーにある。
工作は、極めて単純で銀色の面を内側にしてダクトテープで止めるだけ。底は2枚以上重ねると良い。型紙はこちら。
ふたにもシートを貼ると良い。現物合わせで切り出したので型紙にはない。ふたができるのは山でかなり重宝する。
これでコップの置き場所に困らないし、ふたもできるから暖かさも長持ちするよ。汚くなったら躊躇なく捨てられるし!
参考にしたサイト。
幌加内坊主山
幌加内市街からよく見えて、ずううっと気になっていた坊主山(736 m)に行ってきた。初めての山に厳冬期に行くのは怖いので、残雪期に行ってみた。
一般廃棄物処理場の脇に車を止めて出発。なぜかパトカーが巡回に来た。
今年の幌加内は、記録的な豪雪だった上に結構な風が吹いたので一冬分の倒木や落ちた枝が顔を出してまっすぐ登れない。
主稜線が近づいてくると木がまばらになって山スキーの山という雰囲気になってくる。雨水が流れた後に混じってスキーの滑走痕も見えてきた。
主稜線上にある特徴的な木。帰りの分岐の目印になる。
最後の急な登りを終えたら山頂。山頂は広い。
で、これが山頂直下の疎林。幌加内市街からよく見えるアレ。これは厳寒期に再訪したいし、ザラメの時期も当然最高。登り返して楽しむべき斜面。他にも滑るルートはいろいろと取れそう。
帰りの支稜線には素敵なベンチがあった。
高度を下げると落ちた枝だらけでまともに滑れないのではないかとヒヤヒヤしながら登っていたのだけど、どうにか板を履いたまま戻ってこれた。
幌加内町にはコンビニはないので注意。
南浅羽山
幌加内トンネルの山。先行者は単独登山のスキーヤー2名。その割には固くしまったスキントラックがあった。曇天無風。
標高432mのコルから先は視界不良のため登頂は断念。先行者2名もここから降りたようだ。雪は幌加内とは思えない重さ。
深名線のバスが見える。
このあたりの笹地特有のクラックが出来ていた。カムイスキーリンクスの第5リフト周辺にできるような地面が出て来る積雪のズレ。視界不良で落ちると大怪我をするので気をつけたい。
北東に向かって降りる。先行トレースは登り返していたが、そのまま沢沿いに降りた記録を読んでいたのでそのまま降りる。だらだらそのまま進めば深名線跡の路盤が現れる。線路跡に乗るには若干登り返しがあるが、階段登高で登りきれる。スノーボードなら、沢の途中でスノーシューに履き替える必要があるだろう。漏斗型の地形なのであまり良い気持ちではない。良い斜面を滑ったら登り返すのが正解だろう。
深名線の築堤は若干の登り基調だが、深雪ならシールを貼らずに進める。廃線探訪趣味がなければ退屈。
中国メーカーの登山用品を買った話
チタンストーブ Fire-Maple FMS-116T
いわゆる中華ストーブの定番、Fire-Mapleのチタンストーブを買って数年経つ。これは台北の登山用品店で3000円前後で購入した。台湾当局の検定を通過したという証紙が貼ってあったので台湾で使う分には安心で、日本で使うのはat your own riskということだ。この証紙が空気取り入れ口に貼ってあったので使う前に必ず剥がさなければならない。
きっちりとした出来で、たまにハンドルが外れる以外の欠点はない。外れた場合はペンチで修正してから差し込めばよい。公称重量は48 g。
ゴトクがちょっとガタつくけどあまりに気にならない。
ハードケース付属。中でガタつかないよう工夫されている。
説明書は英文と中文。
ネタで買ったつもりが普段使いになった。点火装置はないのでライターを忘れずに。amazonやヤフオクでもよく見かける。
ヒートエクスチェンジャー付きアルミコッヘル Fire-Maple FMC-XK6
同じくFire-Mapleの熱交換器付きコッヘル。こちらは、ebayで送料込み2000円程度だった。見ての通りDUGのHEAT-1とそっくりで違いは蓋の形状と材質くらい。おそらくこれのDUG向け仕様がHEAT-1なのだろう。ということは、HEAT-1と同様にストーブとの組み合わせによって一酸化炭素が発生するという問題がありそうだが、特に記載はない。OLI campという会社からは、先ほど紹介したチタンストーブならびにこの鍋と思われるコッヘルが発売されているけれども、そちらにも特に注意書きはなさそうだ。とにかく、このシリーズの鍋やヤカンを使う場合は、絶対に室内で使わないようにしたい。テントでもやばいし、雪洞なんてもってのほか。
ものは大変よい。きっちりかっちりしていて安っぽさなんて感じさせない。見やすい目盛りもある。
シリコン樹脂製のフタはガチャガチャ音がしなくて良い。蒸気抜きの穴が開いている。
熱交換器。効果はよくわからない。FMS-116Tの形状から判断するとあまり相性はよくなさそうだし、一酸化炭素の発生もあるのだと思う。当たり前だけど、冷めるのも早いよね。
台風集熱だそうです。
タグ。「適用範囲:極限探検」とある。
極限探検の様子。嘘。三段山。中身はマルちゃんの袋ワンタン。Fire-Mapleサイコー。この組み合わせで5000円。むやみにお湯沸かそう!外で!
Mint 13 (Maya) あるいはUbuntu 12.04 LTSにSigrokとPulseviewを入れる話
24 MHz 8 channel USB logic analyzer
Ebayでロジック・アナライザを手に入れた。USBでPCにつないで使う格安品だ。「24 MHz、8 channel」で検索すると大量に出てくる。ところが、この製品には肝心のソフトウェアがついてこない。実はこれはとある会社の製品のクローンで、PC側のソフトウェアは、それ用のものをその会社からダウンロードしろというシロモノなのだ。
ところが、Sigrokというオープンソースの信号処理ソフトウェアがこのハードウェアに対応している。しかもファームウェアまでオープンソースで用意してくれている親切さである。おそらく元から載っているファームウェアもいろいろとアレなのだろう。とにかく、これを使わない手はない。
Siglok / PulseviewをMint 13にインストールする
残念なことに、Ubuntu 12.04のリポジトリにあるSigrokは古く、肝心のGUIであるPulseviewが載っていない。使うためには自分でビルドする必要がある。ビルドの仕方はSiglokのwikiに記載されているので、基本的にはこれに従って行うのだが、エラーが出る。
そこで、以下のページを参考にする。
Sigrok on Ubuntu 12.04 with USB Logic Analysers » Kelvin’s Thunderstorm
まず、libusbをビルドして更新する。
その後は、sigrokのwikiの順番にライブラリをビルドしていけばよい。しかし、何故かgit cloneでファイルを持ってくるとビルドできないので、次のページからtar.gzをダウンロードする。
http://sigrok.org/wiki/Downloads
手順は、
- apt-get でビルドに必要なパッケージ(ここのInstalling requirementsに書いてある)をインストールする
- tar.gzを解凍する
- 解凍して出来たディレクトリに移動する。
-
$ ./configure $ make
$ sudo make install
である。これをライブラリごとに繰り返す。tar.gzにautogen.shは入っていないので実行しない。ライブラリごとにapt-getでパッケージを入れていかないとビルドできない。ただし、pulseviewは以下のようにする。
$ cd pulseview $ cmake . $ make $ sudo make install
ファームウェアは、
http://sigrok.org/wiki/Downloads
から"prebuilt firmare"を持ってくる。解凍したら /usr/local/share/sigrok-firmware にスーパーユーザでコピーする。
その他、以下のページを参考にした。