紳士録商法

友人のところに海外から妙な手紙が来たというので見せてもらった。曰く、「お前はサイエンスに貢献して偉いから良い子リスト本に載せてやる。ナントカ賞にもノミネートされた。受賞の権利を確定するために$**払え。」。Wikipediaに記載があるくらい有名でアレな商売だ。こういうの本当にあるんだねえ。
発信元の出版社(研究所のような名前を名乗っているが出版社なんだそうだ)の名前で検索すると、有名どころの大学教員の業績リストが大量にヒットする。頭から信じて自分の業績に入れてしまっているようだ。自分でお金を払うプライズっておかしいと思わないのだろうか。賞金をくれるというのならともかく。
この話を別の友人にしたら、面白い話を教えてくれた。同僚のもとに同じお手紙が来たので、親切心からそれがアレな商売である旨教えてあげたそうな。そうしたら、「他人の成功を妬むとは何事か」と怒られたのだとか。
研究者の業績リストにこの手のプライズが載っているのは、これをプライズ・ミルとして知ってて使っているのではないかと思いもしたのだけれど、そうでもないみたいね。世の中には受賞記念パーティまで開いた人までいるらしいよ。
気に入らない人に届いたらおだてて受賞記念パーティを開かせるとよいかも。