台北でまた自転車に乗る


台北から淡水に向かう自転車道は淡水河の両岸にある。今回は右岸の金色水岸自行車道で淡水に向かい、渡船で自転車ごと淡水河を渡って左岸経由で帰ってきた。

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  • 自転車を借りる


自転車は台北市が設置した公設民営のレンタサイクルを利用した。台北市内に10カ所ある。以前は自行車新文化基金会が運営していたが、現在は民間企業が運営している。自転車無名メーカのMTBだが思ったほど重くなかった。タイヤが街乗りスリックなのも評価できる。残念ながら自転車の状態はあまりよくなく、ブレーキが甘いもの、変速がおかしなもの、フロントフォークから異音がするものが混ざっている。貸出にはパスポートを預けなければならない。精算は返却後。500mlのペットボトルと地図をくれた。水は絶対に足りないので予め買っておくと良い。
今回利用したのは、大稻埕租借站。民生西路が川に突き当たるまで進み、堤防の門(大稻埕疏散門)をくぐると左手にある。大稻埕は当地の自転車乗りの溜まり場らしく、付近には自転車店が何軒かある。レンタルを行なっている店もあるようだ。大稻埕疏散門のそばのGIANTの看板を掲げる店(跨越單車精品店)と、民生西路のルイガノの看板の店(威丰車業)は店頭にレンタルがあった。特に威丰車業は、DAHONの小径を貸し出しているようで魅力的なのだが、開店時間が正午と遅く利用できなかった。
旅々台北こちらの記事が参考になる。

  • サイクリングロードの地図

台北市が発行する地図は、空港のインフォメーションやレンタサイクル店でもらえる。ネット上にもあるが、ことごとくリンクが切れている。今あるのはこれくらい(2011年11月)。
http://blog.taiwan-guide.org/wp-content/uploads/taipei-city-bike-map.jpg

  • 淡水へ

關渡大橋までは快適な自転車道が続く。ただし、社子島をショートカットしようとすると僅かな距離だが一般道に出てしまうので、遠回りしたほうが快適かもしれない。關渡大橋以北は、ちょっと残念な感じで、幅員が狭く、直角のコーナーがあるなどかなり無理がある箇所が目立ってくる。淡水の観光エリアに入ってしまうと人通りが多くて日時によっては乗車不可っぽい。ただしスクーターは平気で入ってくる。

  • 淡水から漁人碼頭へ



淡水から先は、一部を除いてただの道路脇の歩道である。残念だが無理に行く必要はない。紅楼は道路の反対側(淡水河側)に自転車置き場があるよ。

  • 淡水から八里へ

渡船に自転車を載せるときは、悠遊カードは使えないので事務所で切符を買う必要がある。隣の水産飲食店は、ガイドブックには載っていないが満員だ。炒米粉と魚丸湯がうまい。

  • 八里から疏洪生態公園へ

八里左岸自行車道は極めて快適な自転車道で、こちらのほうが絶対におすすめ。幅員十分、見通しよし、自転車乗り相手のカフェありと至れり尽くせりだ。台北市内から淡水を目指すなら台北大橋か關渡大橋で淡水河の左岸に渡ってしまうのが正解だろう。自転車道に関しては新北市の圧勝である。淡水に行きたいのなら人間だけ渡船に乗ってもよいだろう。八里には新北市のレンタルがある。やや離れたところにはGIANT直営のレンタルがあるそうだ。

  • 疏洪生態公園へから台北大橋へ

ここは自転車道が大ループを形成している。疏洪道沿いのほうが距離は取れるがあまり快適ではない。車道とは完全に分離されているが排ガス臭いし、数カ所交差がある。信号はあるが、スクーターは無視してやってくる。しかも重新大橋の近辺で工事が行われていて(2011年10月)かなりわかりにくい。淡水河沿いに台北大橋を目指したほうがよい。

  • いろいろ

トイレは公園にある。仮設トイレもあって、個室は自転車が持ち込めるようになっているので盗難を気にせず大ができる。用便中は自転車乗り同士で自転車を見ていてあげる習慣があるらしいので頼まれたりもするよ。
新北市側(左岸)のレンタルは、以前と同じく自行車新文化基金会が運営している。以前は台北市と新北市のレンタル同士で乗り捨てが出来たが、現在も出来るかは不明。
平日は全てのレンタルが営業しているわけではない。
自転車道に地図を見ると街中にも自転車道の表示があるが、数カ所で見たかぎりかなり微妙なので当てにしないほうがいいと思う。

  • 台北で自転車に乗る理由

台北は街中食べ物やさんだらけ。50嵐があれば何か飲みたいし、豆花も食べたい。でも食べると夕食が食べられなくなる。そんな悩みを解決するのが自転車。淡水で食べて、八里で食べて、自転車を返して迪化街でなにか食べても夜にはおなかがすくよ。