雙北單車百公里 その1 準備編

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大稲埕


はじめに

台北とその周辺の河川敷には魅力的な自転車道がある。その多くは自治体をまたいで相互につながっているので,台北の道路交通の荒波を避けて結構遠くまで行けそうだ。遠くまで行きたいとなるとロードバイクを借りたい。ところが,公共自転車とか河川敷の公営レンタルの情報はあっても,ロードバイクを借りるとなるとあまり情報がない。ここでは2019年の11月に大稲埕の自転車店ロードバイクを借りて三抗老街まで往復した時の経験を記録しておく。

ヘルメットとボトルを買う

このふたつはかさばるので現地で調達することにした。自転車屋で買えばよいのだけれど,台北中心部の自転車屋では有名ブランド品を結構な値段で買うことになりそうだ。ということで出向いたのはDecathlon内湖店。

www.decathlon.tw

ここでは自転車のアクセサリが一通り手に入る。扱っているのは同社のプライベートブランド品のみ。ヘルメット(999 NT$)とボトル(数ドル)はここで調達した。後から知ったのだけれど,decathlonのすぐ近くにもある城市緑洲やカルフールで500-600 NT$のヘルメットが手に入る。

www.metroasis.com.tw

www.carrefour.com.tw

これなら持ち帰るときに凹んだり,あるいは捨ててしまってもあまり惜しくない。他にも方程式単車というお店がAliexpressで売っているような大陸製の自転車用品を扱っているようだがその日は休みだった。

www.equationspeed.com.tw

ちなみに西門のDecathlonは小さくてあまり品揃えがない。同じビルに入っているカルフールには安いヘルメットがあった。


自転車を借りるところを探す

民生西路の西の端,大稲埕には,台北市の公設民営のレンタサイクルがあるが,以前借りたときは自転車の状態が良くなかった。そして,現在貸し出している自転車もぱっとしない。

www.ukan.com.tw

新北市の公営レンタサイクル(新北市河濱租借站,Funbike)は,運営を受託しているのが自行車新文化基金會(GIANTとの関係が深い)で,GIANTの自転車を貸し出している。

www.cycling-lifestyle.org.tw下のリンク先には,貸し出ししている自転車の一覧があって,14号公路車はロードバイクだ。

www.cycling-lifestyle.org.twしかし,新北市の河川敷というのは総じてアクセスが悪く,MRTとバスを乗り継いでさらに結構な距離を歩かされる。公共交通機関でアクセスが良いのは鶯歌くらいだろうか。河川敷にある公共自転車レンタルの受付では飲み物やSOYJOYを売っているので見かけたら立ち寄って見るのも良い。

ところで,大稲埕にはかなり気の利いた自転車屋が2軒あって,それぞれロードバイクを貸し出しているらしい。ところが,両方とも開店が11時と遅いのでこれではちょっと遠出をすると日没を気にしなければならない。ところが以下のページによると,そのうちの1軒は,1日分の料金に多少追加することで前夜から借りておくことができるらしい。

blog.kunys.net跨越單車精品という自転車店では,ロードバイク時間貸しをしていて,1000 NT$で頭打ちになるような価格になっているのだそうだ。そして,200 NT$の追加で前日夜から借りることができるらしい。そうしておけば面倒な台北市内を早朝に抜けてしまえるし,日没を気にする必要も(たぶん)ない。2019年11月現在,営業時間が1時間短縮されて21時までに変更されている。蛇足だけど,上のリンク先で紹介されている捷安特十三行站はもう無い。

www.facebook.comよく大稲埕のGIANTと呼ばれているが直営店ではない。このあたりにはGIANTの看板を掲げる店がもう1軒あるが,民生西路のどん突きにあるほうがこのお店だ。跨越單車精品の隣にもロードバイクのレンタルをしているという自転車店がある。このお店は定休日だった。

www.facebook.com 

ホテルに自転車を屋内に保管できるか聞く

前夜から借りておくのだから自転車は屋内に保管したい。幸い快く応じてくれた。泊まったのは雙連の新仕商務飯店。民生西路に面していて大稲埕までまっすぐだ。

www.shin-shih.com.twフロントのみなさんがとても親切で,立地も最高なのでおすすめ。値段も手頃。これは僕の語学力のせいなのだけど,借りてきた自転車を室内に保管したいという話が通じない。どうしてもu-bike(公営シェアサイクル)の話になってしまう。幸い英語に堪能な日本人が助け舟を出してくれた。よく考えれば単純な話で,自分の自転車を建物の中に置かせてくれといえばよかったのだ。借りてきたら云々なんて重要な話ではなかった。このホテルの地下へのエレーベータは1回乗る価値がある。

続く