しまなみ海道へ行った話
しまなみ海道へ走りに行った。見るもの全てが珍しく、道路はおおよそ快適、食べ物は美味しいと北海道から出かける価値は十分にある。
自転車をどうするか
輪行
空港から目的地までの移動が煩雑だし、観光の邪魔にもなるので真っ先に選択肢から外した。
宅配便
運賃だけで相当の出費、それに輸送資材が加わる。長期の滞在か、自分の自転車で走ることに重きを置かないのであれば、飲食代に回したほうが旅行が充実するだろう。
レンタル
最も現実的な選択肢。しまなみ海道のレンタル自転車はかなり充実していて、一般的な観光地のレンタル自転車よりはかなりスポーツ車的な自転車を貸し出している。とはいえ、ロードバイクを借りることが出来る場所は限られている。つまり、ドロップバーにこだわらなければ選択肢が増える。ブリヂストンのCYLVAやORDINAのクロスバイクををよく見かけた。
借りてみた
今回利用したのは尾道のGIANTストア。ロードバイクに限って今治店での乗り捨てが可能(要予約、手数料別途)。ただし、ロードバイクは台数が限られている。良い自転車ほど台数とサイズが少ないと見て良い。
貸してくれるもの
- 自転車本体(ライト・テールランプ付き)
- ヘルメット
持たせてくれるけど使ったら有料なもの
- 予備チューブ(二人で1本だった)
貸してくれるそうだけど別途料金が必要な上に、数に限りがあるもの
- 携帯ポンプ
ということなので、
- 携帯ポンプ
- タイヤレバー
- 予備チューブかパッチ(2人で1本は不安!)
は持って行ったほうが安心だ。予備チューブだけ渡されても「これでどうしろと?工具は?」って思うよね。出張修理サービスの連絡先などが書いてある紙を渡されたので、そこに依頼せよということなのだろうけど、時間がかかることには間違いがないので工具とポンプは絶対に持って行ったほうが良い。ライトは光量不足なので日没に備えて自前のものを用意するともっと安心だろう。持ち込みのビンディングペダルは手数料なしで取り付けてくれた。
借りた自転車の実際
GIANTの完成車の下位グレードにはTEKTROのブレーキが付いていることをあらかじめ知っておくと幸せかもしれない。さらに、下位グレードは補助ブレーキレバーが付いているので、持ち込んだアレコレが取り付けれられない可能性がある。借りた2台のうち1台はボトルケージが変形していた。おそらくペットボトルを取り付けるために曲げた不心得者がいたのだろう。自転車の状態にはそれ以外の問題はなかった。タイヤは25Cがついていた。運良くカーボンバイクを借りられれば特に不満はないと思う。サドルバッグを含め、何かを収納できるものは一切ついていないので、ジャージのポケットに収納するかバックパックなりウエストバッグなりを用意する必要がある。
他の選択肢
同じ場所にあるホテルサイクルは、宿泊者にCOLNAGOのロードバイクを貸し出す。乗り捨て不可能なので戻ってくる必要がある。携帯ポンプ付き。サドルバッグがついていたのでチューブと工具もあるのだろう(要確認)。このホテルは自転車乗り向けに特化しているので面白い(後述)。
コース上のアレやコレやについては、いろいろなリソースがあるので割愛する。舗装上の青い線をたどれば自動的に今治駅に到着する。途中でみかんを買ったりすると幸せになるので、ジャージのポッケだけでなんとかしようとすると寂しいかも。
しまなみ島走BOOKはお薦めなので手に入れておこう。
今治の風呂
GIANT今治店のシャワー(有料)を借りようとしたら、駅のそばにある温泉、キスケのゆを教えてもらった。自転車乗りの優待があって、タオルを貸してもらえる。仮眠も出来るみたい。この温泉は利用価値が高い。
今治から尾道までどうやって帰って来るか
今回は今治駅から尾道駅まで直通のバスを使った。本数はあまり多くない。つまりこのバスの時刻に行動のすべてが支配される。このバス、なんと前輪を外すだけで自転車を持ち込める。あまりお金をかけずに工夫で乗り切っている感じで楽しい。自転車の持ち込みは要予約。
尾道の自転車乗り向け複合施設U2にあるHOTEL CYCLE
大変に良い。凄く良い。屋内に自転車停め放題。部屋にも持ち込み放題。でも部屋暗い。凄く暗い。ヘッ電いるくらい暗い。でも超おしゃれ。お呼びでない感あるくらいおしゃれ。
だから朝食は自転車乗りの正装で行こう。なんと館内ににIngressのポータルがある。